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海外遺族年金申請のご依頼が増えております。
昨年後半からインターネットでの検索数が増えており、更に今年に入ってからは多くの遺族年金のお問い合わせ、ご依頼を受けております。海外年金は分かりにくい部分が多く、また探してもなかなか必要な情報が見つかりにくい事がございます。ご遠慮無く何なりとご相談ください。
海外年金を受けておられる方は確定申告をお願いします。
平成27年(2015年)分の確定申告から海外年金受給に関する対応が、平成26年の税制改正により変わり、確定申告に含める必要がありますご注意ください。
平成26年(2014年)分の確定申告までは、その年中の公的年金等の収入金額が400万円以下であり、かつ、その年分の公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下である場合には確定申告の必要はありませんでしたが、平成27年分よりは、海外年金の収入が有る場合は確定申告が必要となっております。
これまで、海外年金は外国からの収入だから、少額だから等の理由で申告されておられない方が多いようですが、それは誤りです。確実に申告いただきますようにお願いいたします。
(詳細は、国税庁タックスアンサーNo.1600をご覧ください。本ホームページ「公的年金の課税について」にも記載しております。)
また、海外年金が海外で源泉徴収されている場合は、外国税額控除についてもご検討ください。
(詳細は、国税庁タックスアンサーNo.1240をご覧ください。本ホームページ「外国税額控除について」にも記載しております。)
NHKスペシャル 「老後危機」
先週土曜日(2015年7月11日)にNHKスペシャル 「老後危機」が放映されました。
ご覧になった方も多いと思いますが、日本の大きな課題である老齢社会の課題について1時間でまとめ整理の出来る放送内容だったと思います。
今年度、年金が実質減額に。
医療や介護の費用も増えるばかり。
“悠悠自適”とはいかなくなった日本の老後。
あなたはどう感じていますか。
と言うキャッチフレーズで始まる放送内容で、種々のデータが示されていました。
必要な老後資金は?
年金の実質減額
難しくなる老後の蓄え
世代間格差
老後危機はさらに深刻に
懸念される女性の貧困
社会保障の現状
また番組のホームページでは放送終了後にも色々な情報提供を行っており、一度見る価値は有るのではと思います。ご自身がどんな老後の準備をしているのか?自分自身でタイプ診断をする事も出来ます。URLは以下の通りです。
http://www.nhk.or.jp/ourfuture/
NHKの宣伝をするつもりは有りませんが、番組の中でも、広い年代の視聴者が参加しての討議が行われている内容にもなっており、ご家族あるいはお友達と社会保障について話し合いを持つ機会にもなるのではと思います。
私共、社会保険労務士事務所プラムアンドアップルでは海外年金の情報提供を行っておりますが、この番組が目的とするところの多くの方に現在我々すべてが抱えている問題を的確に理解し、対策について考えて行く機会を広げたいと言う考え方では同じものが有ります。
私自身も、番組は見逃してしまいましたが、NHKオンディマンドで単独には216円で視聴する事が出来ました。その価値は有るのではと考えます。
どうぞご参考にしていただきたく。
平成27年の成人の日を迎えて
昨日は成人の日で今年新たに126万人が新成人として成人の日を迎えたようです。
この新成人数は21年ぶりの増加とニュースでは報道しておりましたが、そのデータを裏付けるデータとして元旦に厚生労働省から平成26年の人口動態統計が発表されていました。
平成26年に生まれた人は100万人丁度、一方で亡くなった方が127万人なっており、平成17年に死亡者数が出生者数を逆転する事が発生してその傾向が続いていることが分かります。
上の図の左上、ベビーブームだった昭和22年(1947年)に生まれた人が270万人、その次の世代の出生のピークが昭和50年(1975年)にありその世代の子供たちが40年経って今成人者数として21年ぶりに増加したと言う形で表れている事になります。ただし増加は一時的な物で、傾向としては少子化の傾向は急速に進んでいることがこの図から良くわかります。
人口動態統計には結婚件数と離婚件数も含まれており、結婚は第二次ベビーブームの直前の昭和48年(1973年)にピークとなりその後徐々に減少傾向です。昨年平成26年8月に社会保険労務士事務所プラムアンドアップルを開設し、社会保障に関するブログを書いていますが、このような統計資料が発表されるたびに少子高齢化が確実に進んでいる事を確認されるような気持ちになります。
平成25年「国民健康・栄養調査」の結果を見て
厚生労働省より平成25年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果が公表されました。
「国民健康・栄養調査」は、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにするため、毎年実施しているものです。
〈主な生活習慣に関する 状況 〉
・食事、身体活動・運動、喫煙、睡眠の状況について、性・年齢階級別に見ると、60歳以上で良好な一方、20歳代及び30歳代では課題が見られた。
〈食品群の組合せの状況〉
・3食ともに、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べている者の割合は、男女ともに年齢が若いほど低い傾向。
〈身体状況に関する 状況 〉
・肥満者の割合について女性は減少傾向にあり、男性は平成23年以降、増加に歯止め。血圧の平均値は男女ともに低下傾向。
〈たばこに関する 状況 〉
・受動喫煙の影響をほぼ毎日受けた者の割合は、平成20年と比べて学校、遊技場を除く全ての場(家庭、職場、飲食店、行政機関、医療機関)で有意に減少。
私がこの発表を見て驚くのは上のまとめの〈主な生活習慣に関する状況〉で60歳以上が良好なのに対し、20歳代および30歳代で課題が見られた事で、具体的には、以下のような結果が出ている事です。
次の表は年代別に「穀類と魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)と野菜を組み合わせて食べる者の割合」をまとめたものです。3食ともに、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べている者は男性で38.4%、女性で36.5%となっており、年齢階級別にみると、その割合は男女ともに若いほど低い傾向にあります。
40歳代、50歳代、60歳代、70歳代と年齢が上がるごとに3食組み合わせ率が上がっており、食事に関する意識、あるいは昔ながらの和食の組み合わせで健康的な食事を摂っていることが分かります。
次の表は年齢別、性別の「運動習慣のある者の割合」です。
男女とも30歳代で運動習慣のある人の割合が低い事が分かります。一方で70歳代の男性で50%に迫る数字で運動習慣が有る事には少し驚きです。
さらに、年代別、性別の「朝食の欠食率」は以下の通りです。70歳代で朝食を抜く人は3%から4%程度しかいないのに対して20歳代の男性では20%以上の人が朝食を抜いている事は心配になります。
昨日(平成26年12月14日)の衆議院総選挙の投票率が過去最低の52%程度と言う報道がされていますが、若い世代での政治に関する参加意識の弱さを感じますが、自分自身の健康についての意識も弱いのではないかと非常に心配です。
なお、ここに取り上げましたことは私が今回の発表を見て、意外だったことの記載ですので、それ以外の項目例えば、世代別の一日の歩数、肥満者の割合、糖尿病の可能性、咀嚼力の問題、飲酒禁煙等の項目については、年代別にそれなりの数字が表れており、高齢者には年齢なりの健康課題がある事は付け加えておきます。
詳細は、厚生労働省のホームページをご参照願います。