厚生労働省の社会保障審議会で短時間労働者の社会保険加入についての論議がされていますが、その中で共働き世帯の増加についての状況報告がされています。
左のグラフでは専業主婦と共働き世帯数がこの30年間で逆転したと言う結果が出ています。昔、男には家から出ると7人の敵が居ると言われ、男が外に出て稼ぎ、妻が家庭を守ると言う永年の家族の形が有りましたが、これが大きく変わってきている事が分かります。2012年で共働き(青線)が1065万世帯と専業主婦(緑線)が745万世帯となっており、合計1800万世帯の6割弱が共働き世帯になっており、その傾向がさらに拡大してゆく勢いに見えます。
一方で右の表では妻の働く状況はいわゆる130万円の壁の影響を含めて種々の理由により、60%以上が非正規社員となっていることが分かります。
本WEB内の9月30日付のニュースにも投稿しておりますが、
○ 被用者でありながら被用者保険の恩恵を受けられない非正規労働者に被用者保険を適用し、セーフティネットを強化することで、社会保険における「格差」を是正する。
○ 社会保険制度における、働かない方が有利になるような仕組みを除去することで、特に女性の就業意欲を促進して、今後の人口減少社会に備える。
と言った課題の対策として平成28年10月に短時間労働者についても年金制度への加入が開始されるように討議が行われております。